チャールズ・イームズ写真展 100 images×100 words【Part10】


今回でラストになりました。チャールズ・イームズ写真展で、写真の裏面にあった100の名言を毎日10ずつ載せています。今日は91から100までです。

91.芸術は制作過程に価値がある。魔法のなせる業ではない。

92.子どもたちには、今すぐには何の役にもたたないような出来事やものも尊重するよう教えなければならない。これができないと、人間は次に来る事態を予測することができなくなってしまう。

子どもにとって無駄なことなどないのである。

93.この社会で羨望の的とされるものは、ひどく少なくなってきた…。その空白を埋めるのは、たとえばフランス語やロシア語に精通するといった、観念的なものへの憧れだろう。それを得るための代価が非常に現実的であるということには、感心させられる。得られるかどうかは、学ぶ側の熱意にかかっている。打ち込みさえすれば、それは手に入る。

94.(デザインとは)行動方式である。

すべての行動に意味がある。常に選択することを繰り返す。

95.ひとつ美しいものがあったとして、それを100も続けてみることに耐えられるだろうか。

これは、わかるな〜。過剰なことに人間は耐えられないような気がする。

96.ミース・ファン・デル・ローエなら、何と言うだろう。バックミンスター・フラーは、どうだろう。

アメリカのマサチューセッツ州出身のデザイナー・構造家・建築家。また思想家でもあり詩人でもある。人類の生存を持続可能なものとするための方法を探りつづけた。1967年モントリオール万博アメリカ館でのジオデシック・ドームが有名。ジオデシック・ドームとは、正20面体で球面を近似し、そこに正三角形に組み合わせた構造材を多数並べることによってくみ上げたドーム状建築物。

97.われわれは、ほかの人や自分たちの課題を解決しているという点で、商人のようなものである。アーチストと呼ばれるにはそれなりの評価を受けなければならない。

アーチストというのが、創造的な存在であるという定義なのだろうか?

98.ただし、自然科学者や冒険家、開拓者など日々新しい問題に直面する人々には、共通した伝統がある。それは、周りのあらゆるものの特質を尊び、感心を寄せることである。

新しい問題に直面する人々も、一種のアーチストと考える一方で、それらの人たちが持つ伝統にもすばらしさがあるとしている。

99.予測ではなく、私の率直な希望を言おう。これからのデザインでは、デザイナーの顔が見えなくなるといい。

無印良品のコンセプトと同じ。(無印では、デザイナー名を出さない。)

100.凧を揚げる時期が来た。そうでなければ、すべてが無駄になる。

チャールズ・イームズという人が、どのように考えていたのか断片的に知ることができました。制約をよろこんで受け入れる。自分の周りのあらゆるものをヒントして創造力をフル回転してデザインに取り組んでいた。創造力を持っているあらゆる職業の人をリスペクトしていた。教育に大変な熱意を持っていた。そして何よりもいろいろなものに対する興味が尽きなかった。今、もしイームズがいたなら無印で何かデザインをしていたかもしれないですね。それに無印良品の家ってケース・スタディ・ハウスに通じるものがあるように思います。

家―家の話をしよう

家―家の話をしよう