パリに行って来ました。

ご無沙汰していました。昨年転職してからというもの、とにかく新参者ですのでちょっとガンバって働いておりました。ようやく、視野も少しずつ広くなってきたかな?というところで、自分にご褒美ということでシルバーウィークに出国いたしました。久々の渡航。弾丸ツアーでございましたが、なんとか行って帰って、土曜日出勤もこなし、やっと土日休んで日常を取り戻した次第でございます。
とにかく、そうだ!出国しよう。と考えたのが8月だったので、さすがにどこの旅行代理店さんに聞いても半笑いで「ちょっと…とにかく飛行機がナイですねぇ。」と断られつづけたのですが、ネットで見つけた香港経由パリ!これしかなかった…。でも、とにかく行けるのなら行こうということになりました。

しかし、会社もそうそう休むこともできませんので弾丸ツアーでパリで過ごすのは正味3日。しかも香港経由だから朝着デス。

キャセイの機内朝食。こんなもんです。

ちょっと日程ムリしちゃったな…。でも、体力の続く限りなんでも観ようということで、とにかく今回のパリはリベンジの旅でもあったので、(実は2000年に行きました)ベルサイユ宮殿と思っておりましたが今回の日程では不幸にもムリ。その代わりといっては何ですが世界遺産モンサンミッシェルに行ってしまいした!
たった3日間の珍道中でしたが、まあ充実していたのではないか?と思いますので、ほんの少し旅で感じたことなどをつらつらと書いていこうと思っております。

15時間かけて成田から香港を経由し、パリに到着したのが日曜日の早朝6時半過ぎ。それから荷物をピックアップして、オペラ・ガルニエ行きのロワッシーバス(9.1ユーロ)に揺られてパリ市内のオペラ座前まで1時間ほど。それからメトロ7番線に乗ってCadet駅へ。スーツケースを引きずって宿泊先のHotel Havanaへ到着。8時半くらいだったので、パンとカフェオレとヨーグルトの早速朝食を食べ、シャワーを浴びていよいよ出発デス。今回はとにかく時間もないし、お金もないので効率重視で動かねば(結果としてはそうでもなかったのですが)と、まずはクリュニー中世博物館へ。私たちの行った日がたまたまパリ文化遺産の日でいくつかの施設はなんと入場料がタダ♪それはそれは貧乏人にとってはありがたい日でございました。
クリュニー中世博物館は、まず15世紀後半に建てられた修道院の建物がすごい。こういう建物を見ればみるほどつくづく地震のない国なんだなと思わせられます。コレクションは15-16世紀の宗教的色合いの濃い中世の絵画、彫刻、調度品など。特に有名なのはICの試験でも勉強した記憶のある「貴婦人と一角獣」のタペストリーです。

タペストリーといえども、非常に緻密で優雅な画はパリでデザインされたもので、制作されたのはオランダだそうです。状態もよく、今このレベルのものを作るとしたら可能なのでしょうか?圧倒されます。
また、ここには1〜3世紀のものと思われているガリア・ローマ時代の浴場跡も観ることができます。歴史の厚みをひしひしと感じマス。

この博物館は本当に良かった。私は非常に楽しかった。まあ、中世美術に興味のない方にはあまりおすすめはしませんけど。
それからメトロに乗って、Citeで下車。シテ島ですよ。前回はリニューアル工事中で前面覆われていたので、観れなかったのですが今回はリベンジということでやっぱりノートルダム大聖堂ですよ。その前に、メトロを降りて外に出たらすぐに警視庁がありまして(シテ島にあるとは知りませんでした)、そこでどうやら警察やら消防やらのクラッシックカーの展示をしていましたよ。車にはあまり造詣の深くない私ですが、昔のデザインはなんとなく温かみがあっていいなあと思いました。

おなかがすいたので、もろ観光客相手のカフェでお昼ごはん。(ここでの食事がパリで最も高価な食事となったのでした。あぁ…。痛恨の出費)

そんなわけで、ノートルダム大聖堂もタダ。(これで多少助かり)しかしタダということは、人も多いということで、並んで入場ですよ。しかも、この日は真夏のような陽気。あっつぅ〜。(ガイドブックでは、9月はそこそこ涼しいて書いてあったよ。まあ、雨の予報はハズレてよかったのですけど)15分くらい並んで中へ。さすがに中は涼しいです。天井が高くて、とにかくヒューマンスケールとはほど遠いでかさ。この中に入れば、目に見えない神様を信じる気持ちわかります。荘厳で圧倒されます。

大聖堂の中には、お供え用のろうそくが2or5ユーロで売っています。案外多くの人が買ってお供えしていました。一種のお布施なのでしょう。あと、観光地でありがちなノートルダムコインが売っていましたよ。欲しくなりましたが、持って帰ってどうするつもりだ?と考えて止めました。
さて、続きはまた明日です。

これがノートルダム大聖堂

おまけ。警視庁をセーヌの対岸から見たところ。多分改修工事なんだと思うのですが、その幕に「俺たちイケてる警察官」みないた感じの画がでかでかとある。これがリアルなフランス人のセンス。