チャールズ・イームズ写真展 100 images×100 words【Part1】

チャールズ・イームズ写真展で、写真の裏面にあった100の名言を毎日10ずつ載せていこうと思います。100の選ばれた名言は短いセンテンスで完結しているものが選ばれています。

2500人に配られた、イームズ・オフィスが制作した『チャールズ・イームズの100の名言』(本展限定ブック)です。

01.凧を飛ばすという課題のすばらしい点は、飛んだら成功、飛ばなかったら失敗と、明らかに結果が判断できるところにある。もっと多くの問題がこのように端的に定義できたらいいのにと思う。

デザインというものが明確に判断できる人もいるかもしれないけど、多くの場合はそうではない。そして、時代によってその評価も変化する。普遍性を獲得したデザインというものもあるけれど、それも時間を経てこそわかるもの。

02.結局は、人でもアイデアでも物でも…あらゆるものにはつながりがある。どのように結びついているかによって、その価値が決まる。

03.「適切であることの概念」つまり「どうあるべきか」を考えることは、サーカス、芸術、科学において、いずれ劣らぬ価値がある。

04.意義があると感じたことだけを伝えるのは、意味のないことを余さず伝えるよりもずっといいし役にも立つ。

05.細部とは細かい部分をいうのではない。細部とは製品を成形する材料のことである。細部があってはじめて、製品が生まれるのである。

物づくりに携わると、ついつい細かい細部に気を取られてしまうことがある。常に客観性を意識しなければ良いものは作れない。

06.多くの人は、すでに知っていることを見直す訓練ができていない。知識を得るだけではなく、実際におこない、理解を深めるべきである。

07.革新は最後の手段である。革新といえば、どんなひどいことでも許される。

08.おもちゃは見かけほど無邪気なものではない。おもちゃやゲームは、本格的なアイデアを引き出すための序章なのである。

09.近年、クリエイティブな活動に適した環境への固定概念が強くなり、創造性を高める刺激となる要素が探し求められている。この固定観念を持つこと自体、特別な問題があることを示している。

10.目的に同意できない仕事は引き受けるべきではないし、別のことへの足がかりとして仕事をするべきでもない…これを守れば、自分の経験を存分に活かした仕事ができ、惨めな思いをすることもない。