チャールズ・イームズ写真展 100 images×100 words【Part6】

チャールズ・イームズ写真展で、写真の裏面にあった100の名言を毎日10ずつ載せています。今日は51から

51.あなたたちが実際に見ているのは、2000億の震える細胞だ。プログラムに出ている男はにせものだ。しゃんとしていて顔色もいいし、声もうわずっていない。ずっとハッピーな感じがする。

この発言から、じつは大変センシティブな人だったようですね。

52.われわれの仕事は基本的に商人と同じである。われわれが使うツールは、アートと結びつくことが多いが、課された問題や自分で認識している問題を解決するためにそれを使用するのだ。

ポイントは、問題を解決するためにどうするかということ。

53. デザイナーは、ゲストのニーズを予測し、きめ細かい心配りのできるホストのような役割を果たすべきだ。

ゲストとは、デザインしたものを使う全ての人ということ。

54.われわれの建築と家具は、凧に似ていると言われる。その通りとも思わないが、まったく的が外れているわけでもない。というのも実際われわれは凧に関心があるし、学生に建築に対する姿勢を教えるのに、課題に凧を使ったこともあるからである。

この100の名言の最初(01)にも、凧について語られている。そして100でも語られています。

55.新しい大学ができるということは建物、建物は建築、建築は建築家を意味する。まったく冷や汗がでそうな話だ。

51と同様に、チャールズ・イームズという人はそんなことを考えるのか。

56.天才だって?いや、われわれは懸命に努力しただけだ。

天才である上に、努力を怠らない。

57.システムを開発すると必ず、いつそれでよしとするかという問題が生じる。フィニアルや頂華をつけて問題が解決したときだろうか?

フィニアルとは頂華(ちょうげ)のこと。家具の先端装飾のことを言います。要するに、仕事のフィニッシュを決めるのはどのタイミングなのか。それはディティールが決定した時なのか?という意味でしょうか?よく解りませんでした。

58.はじめに細かい部分1つ1つに注目し、次はそれより少し大きな部分を眺めてみる。それからまた…さらに枠を広げて見ることを示唆したのはエリエル・サーリネンだった。

エリエル・サーリネンはフィンランド出身の建築家。1932年に、アメリカで美術アカデミーの校長となり、教鞭をとることになる。チャールズ・イームズはここで建築の勉強をし、多くのことを学び、影響を受けている。またここでエリエル・サーリネンの息子であるエーロ・サーリネンと知り合うことになる。

59.家でも映画でも椅子でもみな、しっかりとした構造が必要だ。

60.そう、もちろん、(ドレスにだって)構造がある。

どのように構成されているかが明確でなければならないということでしょうか。

「建築学」の教科書

「建築学」の教科書