チャールズ・イームズ写真展 100 images×100 words【Part7】

チャールズ・イームズ写真展で、写真の裏面にあった100の名言を毎日10ずつ載せています。今日は61から

61.ありふれたものに、格別の美しさがある…

日本では、民芸運動の柳宋悦が同じようなことを言いました。

62.(われわれの制作する映画は、)目の前の問題を理論的に発展させた結果であるか、長い間あたためていた構想をようやく実現させたものであるかのどちらかだ。

イームズは、映像でも素晴らしい作品「パワーズ・オブ・テン」があります。

63. 批評は、請えば得られるものだ。請わなければ、忙しくて誰も気にかけてもらえない可能性がある。

64.アイデアは安いものである。きみのもつアイデアや発見をいつも心に暖めて、熱意を込めて作品に表しなさい。

考え続けることが大切。

65.めまぐるしく変化する映像や、幻覚を誘う映像ばかりで困っていた…。われわれがマルチメディアを利用するのは、専門的な目的のためである…。たとえばサンプルレッスンでは、…1クラスの時間内に、参考資料をできるだけ詰め込むようにした。ジョージ・ネルソン、アレキサンダー・ジラード、レイ、そして私で…協力して展示会を催した…。この50分間で、不足していた参考資料を補充する一方で、講師が自由に関連づけを行えるようにした。

ジョージ・ネルソンは建築家、デザイナー。ハーマンミラー社でデザイン部長を20年間務めた。ネルソン自身のデザインによるハーマンミラー製のマシュマロソファ、ココナッツチェアなどは今なお人気のある作品である。アレキサンダー・ジラードは1952年ハーマンミラー社のテキスタイル部門の初代デザインディレクターに任命され大胆な色や模様のファブリックをデザインしている。イームズ夫妻のよき友人でもあり、イームズとネルソン、ジラードはハーマンミラーを一流のメーカーにしたデザイナーである。

66.写真を撮ったかい?

台風で、家が水没被害にあったお姉さんのことを気遣った後にチャールズは、こう言ったらしい。

67.あなたの心をつかむのは何だろうか?それは素敵な音楽かもしれないし、ダンス、あるいは絵画かもしれない。いずれにしてもそれには意外性があり、意外性には一定の規則が認められる。パズルにも、語呂合わせにも、よくできた隠喩にもみな、同様である。

68.一流の玩具職人は自意識を忘れておもちゃを考えることに没頭するから、粗末な材料からでも素晴らしいものができるのだ。

材料という制約があったとしても素晴らしいものはできる。

69.素晴らしく優雅な異例のデザインとして、今年国中を熱狂させたおもちゃがある。それは何かって?小さくてよくはねるボール。そう、スーパーボールだ。

スーパーボールはゴムでできている。非常によくはねるスーパーボールに、子供の頃たまらなく魅了された思い出がある。

70.(展覧会は、)聡明な学生の興味をかきたてるものであるべきで、最も博識な人々を当惑させるものであってはならない。

コンパクト・デザイン・ポートフォリオ ジョージ・ネルソン (クロニクル・ブックス日本語版)

コンパクト・デザイン・ポートフォリオ ジョージ・ネルソン (クロニクル・ブックス日本語版)