チャールズ・イームズ写真展 100 images×100 words【Part3】

チャールズ・イームズ写真展で、写真の裏面にあった100の名言を毎日10ずつ載せています。今日は21から

21.苦労は決して見えないものだ。

苦労の後は見えなくとも、熟考の後は感じられるものだと思う。

22.1940年にニューヨーク近代美術館(MoMA)が開催した「オーガニック家具デザインコンペ」で行ったことは、実にわれわれのコンセプト発表だったと確信する。今思えば、その時はその経済性をあまり考えていなかった。

「オーガニック家具デザインコンペ」は、24で語られるエーロ・サーリネンと共に出品している。

23.シンプルで快適な家具を作るという考えがあった。大量生産のよさだけを反映した椅子、制作工程の本質が体現された椅子、素材の良さが表れている椅子、そして高い意志を持った作り手によって作られた椅子などである。大げさな言い方に聞こえるかもしれないが、当時はそうした努力をすることが当然のことと思われたのだ。

24.エーロ(・サーリネン)はすばらしい建築家で親友だった。エーロのことを語らずに仕事のことを語ることなどとてもできない。

エーロ・サーリネンについては、以前このサイトでどこかで見たことあるある【北欧名作椅子ベスト10】でも紹介しました。チャールズ・イームズエーロ・サーリネンは学生時代からの友達なんですね。ジョン・F・ケネディ国際空港のTWA(トランス・ワールド航空)のターミナルはエーロ・サーリネンの設計です。
http://www.greatbuildings.com/buildings/TWA_at_New_York.html

25.言葉を返すようだが、椅子が進化を遂げたのは、伝統を捨てたからでも、新発見がなされたからでもない。それは椅子の歴史を見ればわかることだ。他のことと無関係に何かが発生することは、ありえない。

26.現実には、人はその道の先輩から影響を受けていることを認めないわけにはいかない。

人間は誰しも自分をとりまく全てから影響を受けている。それに個性が加えられてものが生まれる。それはもう、新しいものである。