冒険王・横尾忠則展 世田谷美術館@080613

前回の大回顧展が2002年で、自分としてはつい最近のように思っていたのですが、横尾忠則はすごいスピードで進化していました。とにかく、どれもこれもスルーできない。とにかく観るのに時間がいくらあっても足りない!とはいっても、先に進まなければなりません。しかし、今回これはすごい!というのは、やはりデザインの仕事でしょうか。私も多少、デザインの端くれにいたこともあったのですが、この色使いはなんだ!こんなに色数多くてなんで破綻しないの?色彩感覚というのは、どうしても持って生まれたものなので、いくら勉強しても習得することは難しいのです。インテリアでも、コーディネーターという仕事はある程度勉強すればできるのですが、センスというものについてはどうにもならない。これが現実です。無難にまとめるということは、セオリーに従えば可能ですがその先はセンスとしかいいようがない。横尾さんの場合、色彩感覚が尋常じゃない。これはできないです。好き嫌いは別として、やはり魅力的なんですよ。雑誌の仕事なんてすごいですから。緻密な色指定。確かな造形。なんで画家宣言しちゃったんだろう?って、絵画もいいと思いますが、イラストもいいのにな〜。印刷になっても、あのパワーが保てるっていうのがすごいと思いました。70年代の壇ふみさんも見れてよかった。印象変わらないです。