インテリア関連クリエイティブ系の人!コレだけはおさえとこう【近代建築ベスト10】(世界編)
社会人になって知ったこと。
それは、世の中にはいろいろな人がいるということ。
会社に入って、インテリア関係の会社なのにインテリアのことも建築のことも
知らない人がほとんどで驚きました。
友達に聞いた話では、ある住設機器メーカーに新卒で入社したとき
同期入社の営業部の人に、デザイン部って言ったら「制服とかデザインするの?」
と本当に言われたそうです。デザイン=ファッションだったんでしょうね。
そんなわけで、とりあえずクリエイティブ系の人も、そうでない人も
これだけ知っていれば《モダニズム建築》はOKというものを
10件セレクトしました。
どこかで、役に立つ?かどうかは解らないけど。
………………………………………………………………………………………
1.フランクリン街のアパート(1903/フランス・パリ)
設計:オーギュスト・ペレ
当時としては、まだ鉄筋コンクリートが建材として一般的ではなかった。
これが始まりと言われている。
………………………………………………………………………………………
2.シーグラムビル(1958/アメリカ・ニューヨーク)
設計:ミース・ファン・デル・ローエ、フィリップ・ジョンソン
全38階建てで、高さは159.6メートルの超高層ビル。
オフィス内には柱がなく、自由に空間を間仕切りできるように設計された。
鋼鉄フレームにガラスウォールというまさに超高層建築のフォーマットを
作ったといっていいだろう。
………………………………………………………………………………………
3.シュレーダー邸(1924/オランダ・ユトレヒト)
設計:ヘリット・トーマス・リートフェルト
当時はまだレンガ造りが主流だった頃に、突如として建てられたコンクリートと
ガラスのそっけない(と当時の人は思っていたに違いない)外観に、周囲は度肝を抜かれたという。
施主であった種レーダー夫人はリートフェルトと共にこの家を作り、
亡くなるまでこの家で暮らしたとのこと。随分、モダンなお人だったのでしょう。
現在は世界遺産です。
………………………………………………………………………………………
4.バウハウス校舎(1926/ドイツ・デッサウ)
設計:ヴァルター・グロピウス
言わずとしれた、バウハウス。もともと美術、デザイン、建築、写真、工芸の学校
としてグロウピウスが初代校長として就任、ついでに設計。
しかし、学校として機能したのはわずか14年間であった。しかしその影響力は大きかった。
………………………………………………………………………………………
5.バルセロナ・パヴィリオン(1930/スペイン・バルセロナ)
設計:ミース・ファン・デル・ローエ
1929年のバルセロナ万博のドイツパビリオン。建築、内装、家具の
トータルプロデュースをしたのがミースであった。
あの有名すぎる「バルセロナチェア」の生まれた所以である。
………………………………………………………………………………………
6.サヴォア邸(1931/フランス・パリ郊外)
設計:ル・コルビュジエ
まさに、これぞ20世紀の名建築。建築家の学生が、一度はトレースするか
模型を作る…かどうかは知りませんが、これを知らないとかなりヤバいですヨ。
行ったことないけど、どの構図も画になります。
今となっては、違和感ないですが当時としてはびっくりだったはず。
だって1階がピロティで持ち上がってるんだから。
………………………………………………………………………………………
7.ユニテ・ダビタシオン(1952年/フランス・マルセイユ)
設計:ル・コルビュジエ
ユニテ・ダビタシオンといえばマルセイユのものが有名ですが、
じつはあと4つあります。
そもそもユニテ・ダビタシオンとは集合住宅のことで、戦後の住宅不足を解消する
ために政府からの依頼で作られた。スーパーやスポーツクラブ、幼稚園完備。
今でも、たくさんの人が住んでおり、2部屋がホテルとして使われているとのこと。
コルビュジエに住めるなんてうらやましい。
………………………………………………………………………………………
8.ブラジリアの都市計画・建築群(1960/ブラジル・ブラジリア)
設計:オスカー・ニーマイヤーほか
ブラジルの首都で連邦直轄地区。
人口的につくられた計画都市であるブラジリアにある国会議事堂や大聖堂
などの主要建造物が集中してる。大統領府、国会議事堂、連邦最高裁判所
ブラジル外務省「弓の宮殿」、カテドラルなどの建築群をざっくりブラジリア
と言ってしまっている。
あと、ニテロイ現代美術館もついでに憶えておいてください。
曲線を多用した独特の造形は、20世紀に描いていた明るい近未来といった
イメージ。これは是非見たいですな。
………………………………………………………………………………………
9.カサ・ミラ(1910/スペイン・バルセロナ)
設計:アントニオ・ガウディ
カサ・ミラは、施主のミラ邸と、いくつかの家族が暮らす集合住宅となっています.
1999年より、2階部分と屋根裏部屋、屋上が一般公開されていて
かなり楽しめます。
屋上からは、当然のようにサグラダ・ファミリアも見れます。
見学コースの住居が曲線ばかりでなのですが、これはこれでありだと思いました。
ガウディの家具も、この空間にはピッタリ。
まさに、波のような心地よい空間です。
………………………………………………………………………………………
10.ウィーン郵便貯金局(1906/オーストリア・ウィーン)
設計:オットー・ワグナー
公共の建物としては、美し過ぎると言ってもいいと思います。
ガラスと鉄骨の作り出す明るさに満ちた空間。シンプルながらも優雅なデザインは
さすが分離派と言えるでしょう。
今ではオーストリア郵便貯金(株)として完全民営化されてて、
ミュージアムが併設されているようです。
………………………………………………………………………………………