チャールズ・イームズ写真展 100 images×100 words─偉大なるデザイナーのメッセージ 080520@AXISギャラリー

展覧会初日、雨の中(すでに小雨になっていましたが)六本木のアクシスギャラリーに行ってきました。


展覧会に初日で行くことなんてまずない私が何故初日のしかも午前中に行ったかといいますと、先着2500名に限り、本展限定『チャールズ・イームズの100の名言』ブックがいただけるとのこと。これは2500人にならなければと思い行ってまいりました。雨にも関わらず。すでに人がたくさん入っていました。恐るべし、イームズ人気。しかし、今回の展覧会の趣旨は、デザインではなく自身が撮影した膨大な写真コレクションを、彼が残した言葉(論文、著作、映画、インタビュー、講義、メモやオフィスのファイルにまで及ぶ)と共に紹介している。100点の写真はイームズ・オフィスによりセレクトされており、作品は日常生活、仕事、旅行など。それらすべての写真が、彼のデザインのための膨大なアイデアスケッチでもある。

会場内展示風景
今回は75万点とも言われるコレクションの中から厳選された100点ということだが、その編集された展示を私たちは観ることになる。今回選ばれたもののいくつかは接写、それもかなり被写体をクローズアップしたものや映り込みなどが多くて気になった。これは写真特有の表現である。通常の人間の視線ではない、カメラでこそ可能である表現と言える。中には、あまりにも近すぎて被写体を判別できないものもあるが、それらと日常生活や旅行先の記録が同じ画角で並べられている。
日常生活(特にケース・スタディ・ハウス:イームズ邸)のカットは、自分が子供のころの写真の色合いに近い。少し日に焼けているからそう感じるのかもしれない。何気ないに日常から生まれるデザインについて少し繋がった気がした。
また、100枚の写真の裏には100のメッセージが記されている。そのひとつひとつは、展覧会場で作品として読むだけでは到達できない。自分がデザインに関わるときにいつか腑に落ちるような気がする。

写真の裏には100の名言が。