インテリア関連の展示会が今日までです@ビッグサイト

毎年行われる展示会ですが、今年は不景気なせいか例年よりも全体的に地味な感じがしました。なんかお金掛けてないなという印象デス。経費節減なのでしょう。。(また少し気になったのは、いつもならメーカーのブースに説明や商談をするために営業さんたちがたくさん待ち構えているのですが、どうやら展示会よりも営業活動を重視しているようで会場にいるのは、役職付きの方や営業以外の部署の人が多いようです)同時にいくつかの展示会がありますが、まあ一番気合の入っているのはIFFTという印象です。複数の展示会に出展している企業もありますが、そうすると力が分散されてしまう気もします。まあ、すべての会場を見るという人も少ないと思うので複数出展する意味もあるのだとは思いますが。
私の個人的感想からしますと、新商品をどんどん開発するというメーカーもありますが(顧客からの要望を吸い上げて開発しているとは思うのですけれど)もう新しいもの、ちょっとした差別化は淘汰されているという気がしました。確かに、改良されてよりニーズに近づけるということはすばらしいことなのですが、そのちょっとした差が小さくて消費者にはつたわらない。細かすぎてつたわらなのデス。メーカーはその商品のことをずっと考えているし、顧客からの要望はいろいろなところからあがってきます。私も一時期開発する立場にいたのでよくわかるのです。より良い商品のことを考えれば考えるほど、全体が見えなくなってしまう。開発する人は、そのことに注力するべきだと思うのですが、市場を見渡して方向を決める人も大切です。そういう人があまりいないのか、技術による開発だけがどんどん進んでいき、なぜ売れないのだろう?とメーカー側ではわからない。開発者も販売する人たちも消費者であることに変わりはないはずなのに、ただ売るということしか考えていなくて、結局前に進んでいないのである。
多少不便であることや、面倒であることよりも大切なことがあると思うのです。まず、自分が何かを買うときどうしてそれを選ぶのか?価格を重視する商品もあれば、付加価値を重視するもの、機能を重視するもの、耐久性や省エネ、環境に配慮しているなどいろいろあります。インテリアを選ぶとき、重視することが何であるか?これらすべてなのかもしれかけれど、結局毎日を過ごす場所にあるものであれば気に入ってそば置きたいという気持ちが大きいのではないか?と思う。メーカーにいると、毎日自社商品を扱っていれば愛着も持ちます。欠点があっても、それを補う愛着がある。消費者も同じなのではないでしょうか?自分の使っている椅子が重たいけれど、毎日使っているとその重たいという気持ちもあるけど、そういう不便さもなんだかいとおしくなる。でも、最初に選ぶときに適当に考えたらまた違うかもしれませんけど。いろいろ観て、自分で決めたけど使ってみたら毎日のことだからどんどん古くなっていくし、メンテナンスもしないといけない。でも、メンテナンスすることは長持ちさせるために当然のことなのです。メンテナンスフリーなんて基本的にはありえないと思います。そうして大切に扱っていけるものを提供する。本来ならそういう気持ちで販売する立場にいたのだけれど、最近ではモンスタークレーマーのような人が怖くて、メーカーは完璧な商品を目指すためにわくわくするようなものが作れなくなっているような気がします。販売する立場の側もそうで、完璧なもの、クレームの出なさそうなもの、メンテナンスフリーに近いものを薦めます。日本のインテリアが西洋のインテリアのレベルに追いつけないのはそういう状況もあるのかもしれません。

聞くところによると高円宮妃殿下がお座りになられたらしいリートフェルトのベルリンチェア。

ミッフィーはなかなかがんばっていた。
IPEC ショーケース内の「RIETVELD by rietveld」にミッフィーはいますよ。