クリエイティブ系の人!これくらいは、おさえておくと会話がスムーズかも?!【海外の有名美術館ベスト10】

前回、日本の特に東京の美術館のベスト10を勝手に選んでしまいました。なので、今回はもっとワールドワイドにいってみよう!と思ったので、勝手に選んじゃいました。でも自分で行ったことのある美術館だけで構成しております。すみません。これ、見たことある!という作品がここにありますということでいかがでしょうか?


1.ニューヨーク近代美術館(アメリカ・ニューヨーク)
よく「モマ」っていいますが、それは『The Museum of Modern Art』Museum of Modern Artの部分の頭文字をとってMoMA(モマ)という愛称なんです。1939年にグッドウィン&ストーンにより設計され、いわゆるモダニズム建築の特徴を持った近代美術館にふさわしい建物だったのだろうと思います。その後、1951年にフィリップ・ジョンソンによって増築される。64年には同じフィリップ・ジョンソンにより彫刻ガーデンが整備される。その後、1989年にシーザーペリによる設計で展示室を拡張し、資金源確保の為に計画された高層住宅棟を作った。MoMAの上に住むってどんな気持ちかなぁ?そして、さらなる施設の有効化を目指し国際建築コンペの結果日本人建築家・谷口吉生のによる設計案が選ばれ、2004年11月にオープンした。これにより展示室の総面積は1万2500平方メートルになった。MoMAでは、アート作品だけではなく、建築、デザイン、ポスター、写真、映画など、美術館で収蔵していなかったものも作品として、収蔵・展示を行っている。併設されているショップでは、MoMAによってセレクトされたもの(=すぐれたデザインというお墨付きでもある)を実際に手に入れることもできる。昨年、日本では表参道にMoMAのショップがオープンしたことは記憶に新しい。
10万点以上の収蔵作品があるなかで、
【主な収蔵作品】
パブロ・ピカソアヴィニョンの娘たち』(1907年)
フィンセト・ヴァン・ゴッホ 『星月夜』(1889年)
サルバトール・ダリ『記憶の固執』(1931年)
ピエト・モンドリアン『ブロードウェイ・ブギウギ』(1942−1943年)
アンリ・ルソー『眠るジプシー女』(1897年)
ジャクソン・ポロック『No.1』(1948年)など


2.グッゲンハイム美術館(アメリカ・ニューヨーク)
アメリカの鉱山王・ソロモン・R・グッゲンハイムのいわゆる現代美術のコレクションが元になっています。まだ、価値が定まって新しい作品を収集したと言えます。当初美術館は1937年に財団として設立され、2年後の1939年にニューヨークのマンハッタン東54丁目開館しました。現在の5番街の移ったのは、1949年のことである。しかし私たちが知っているあのフランク・ロイド・ライトの設計のぐるくるが完成したのは1959年。(ライトが亡くなったあとこのことである。)グッゲンハイムはMoMAとともに現代美術の発展普及に大きな役割を果たしてきた。いまでは、世界中に分館があって、ヴェネツィアの「ペギー・グッゲンハイム・コレクション」(ここはぺギーさんのコレクションした作品が集められている)のほか、ラスベガスのグッゲンハイム美術館、ベルリン・グッゲンハイム美術館、一番新しいスペインビルバオグッゲンハイム美術館(こちらはフランク・O・ゲーリー設計で多分どこかで写真を見たことあるのでは?)がある。
こちらの収蔵作品もびっくりするほどの数である。
【主な収蔵作品】
アメディオ・モディリアニ『黄色いセーター』(1919年)
ワシリー・カンディンスキー『縞』(1934年)
アンリ・マティス『肘をつく女』(1943年)
パブロ・ピカソ『黄色の髪の女』(1931年)
アルベルト・ジャコメッティ『鼻』(1947年)


3.ナショナル・ギャラリー(イギリス・ロンドン)
1824年にJ.J.アンガースタインの遺贈したコレクションをもとに開設された。当初はアンガースタインの邸宅を改装してギャラリーとしていました。1838年にW.ウィルキンソンの設計によりネオゴシック様式の柱廊とドーム屋根を持つ建物として完成。これがイギリスの誇るヨーロッパ絵画のコレクションを展示するナショナル・ギャラリーです。ナショナル・ギャラリーは、主に外国絵画のコレクションが中心で、とくにイタリア・ルネサンス、オランダ絵画が充実しています。(ちなみにイギリス絵画のコレクションはテート・ギャラリー内のテート・ブリテンに収蔵されています)。
【主な収蔵作品】
ハンス・ホルバイン『大使たち』(1533年)
ヨハネス・フェルメール『ヴァージナルの前に立つ女』(1672年頃)
ヨハネス・フェルメール『ヴァージナルの前に座る女』(1675年頃)
レオナルド・ダ・ヴィンチ『岩窟の聖母』(1450年頃)
ピーテル・パウルルーベンス『パリスの審判』(1636年)
ヤン・ファン・エイク『アルノルフィーニ夫妻像』(1434年)
クロード・モネ『睡蓮』(1920年)フィンセント・ヴァン・ゴッホ『ひまわり』(1888年)


4.テート・ブリテン(イギリス・ロンドン)
イギリスの国立美術館ネットワーク「テート・ギャラリー」の一部である。私が行った頃は「テート・ギャラリー」という名前のイギリス美術および世界の近代・現代美術の美術館だった。近現代美術コレクションについては、専用の分館としてテート・モダンが2000年にオープン(元発電所だった建物を改造しているため、非常に天井が高く現代美術にはぴったり)した。イギリス近現代以前のコレクションのための美術館として、2001年に「テート・ブリテン」という名前でオープンした。所蔵作品は、ジョン・コンスタブル、トマス・ゲインズバラ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティほかラファエル前派の作品などがある。
【主な収蔵作品】
ジョン・エヴァレット・ミレー『オフィーリア』(1852年)これはあまりにすごくて忘れなれない!
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッテ『ベアタ・ベアトリクス』(1863年頃)
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスシャロットの女(1888年
ウィリアム・ターナー『セント・ベネデット』(1843年)


5.ルーブル美術館(フランス・パリ)
説明なんかしなくていいんじゃないか?と思いますが、少しだけ。もともとは宮殿でしたが、フランソワ1世以後の歴代王室の収集品がコレクションの元になっている。フランス革命後の1793年にフランス共和国によりコレクションが公開されたのが美術館の始まり。1989年に、ミッテラン政権下の「グラン・ルーヴル・プロジェ」により大改築が行われました。そのときにI・M・ペイ設計によるガラスのピラミッド(内側には逆ピラミッド)のエントランスが作られました。できた当時はいろいろ言われていましたけど、今ではすっかり馴染んでしまいました。
主な収蔵作品というか、これだけおさえておけば大丈夫な作品を!
【主な収蔵作品】
サモトラケのニケ(なんと紀元前2世紀頃?大理石製で高さは328cm。みんな欠けているからこそいいと言う。そうえいば、大学にもレプリカあったね。)
ミロのビーナス(こっちもデッサンの定番デス)
レオナルド・ダ・ヴィンチモナ・リザ』(1503-06年)本当の名前はジョコンダ婦人。
レオナルド・ダ・ヴィンチ『聖アンナと聖母子』(1508-10年)
ジャック=ルイ・ダヴィッド『ナポレオンの戴冠』(1805-07年)
ウジェーヌ・ドラクロワ民衆を導く自由の女神』(1830年)
テオドール・ジェリコーメデューズ号の筏』(1819年)
モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール『ポンパドゥール夫人』(1755年)
ヨハネス・フェルメール『レースを編む女』(1664年)
ドミニク・アングル『横たわるオダリスク』(1814年)


6.オルセー美術館(フランス・パリ)
オルセー美術館がもともと駅舎だったということはあまりにも有名ですが、もともとは1900年のパリ万博のために建設されました。1986年に美術館として生まれ変わりました。1970年代にフランスで美術館の再編成が検討されて、古典からの作品をルーブル、1848年(2月革命が起きて、第2共和国ができた年)から、第一次世界大戦が勃発した1914年までの作品をオルセー。それ以降の作品をポンピドゥというようになっている。(もちろん例外はありですが)オルセーといえば印象派があまりにも有名だが、アールヌーボーの家具などの見逃せないコレクションがある。
主な所蔵作品というか、こっちもこれはおさえなければという作品には
アングル『泉』(1820年−1856年)アングルはルーブルにもあるからね。でも、『泉』はこっちです。これはチェックデス!
【主な収蔵作品】
ミレー『落穂拾い』(1857年)絶対に見たことあるハズ。そして落ち葉じゃなくて落穂(おちぼ)です。
エドゥアール・マネオランピア』(1863年)
エドゥアール・マネ『草上の昼食』(1863年)これも教科書に載ってる
エドガー・ドガ『エトワール』(1877年)
オーギュスト・ルノワールムーラン・ド・ラ・ギャレット』(1876年)
ギュスターヴ・クールベ『オルナンの埋葬』(1849−1850年)
クロード・モネ『サンラザール駅』(1877年)
フィンセント・ファン・ゴッホ『自画像』(1889年)
ビクトール・オルタのアールヌーボーの家具(これは見といた方がいい)
エクトール・ギマール(メトロのポルト・ドーフィヌ駅が有名デス。パリってやっぱすごいと思う。)


7.ウフィッツィ美術館(イタリア・フィレンツェ)
建物はもともとは初代トスカーナ大公コジモ1世が、フィレンツェの行政機関の建物としてジョルジョ・ヴァザーリが設計しました。イタリアルネッサンスの名画をまとめてみるならココです。フィレンツェといえばメディチ家メディチ家といえば、美術史的にはその財力によって多くの芸術家のパトロンとしてルネッサンス美術を発展させたといえる。イタリアルネッサンスの名品をまとめて観るならこの美術館でしょう。これこそ、教科書で観たことあるあるという作品ばかりです。
【主な収蔵作品】
サンドロ・ボッティチェッリヴィーナスの誕生』(1485年頃)
サンドロ・ボッティチェッリ『春(プリマヴェーラ)』(1478年頃)
ピエロ・デラ・フランチェスカウルビーノ公夫妻の肖像(一対)』(1474年頃)
レオナルド・ダ・ヴィンチ『受胎告知』(1480年)
レオナルド・ダ・ヴィンチ『東方三博士の礼拝』(1481年未完)
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ『ウルビーノのヴィーナス』(1538年)
フィリッポ・リッピ『聖母子と二天使』(1460年)


8.ブレラ絵画館(イタリア・ミラノ)
1776年に、マリア・テレジアにより美術学校が創設され、同時に作品の収集を始めた。その後、ナポレオンによってコレクションがさらに収集された。現在も美術学校や図書館、研究機関を併設する施設である。コレクションは15〜18世紀のイタリア、ロンバルディア派(ミラノはロンバルディア地方です)とヴェネツィア派の作品が充実しています。
【主な収蔵作品】
アンドレア・マンテーニャ『死せるキリスト』(1497年以降)アングルといい、題材といい非常に鬼気迫るものがあります。マンテーニャはイタリアルネサンス期のパドヴァ派の画家です。
ジョヴァンニ・ベリーニピエタ』(1460年)こちらはイタリアルネッサンス期のヴェネツィア派の画家。ちなみに、ジョバンニのお姉さんがマンテーニャと結婚しているので義兄弟の間柄なのです。
ラファエロ・サンティ『聖母の婚礼』(1504年)
ティントレット『聖マルコの遺体の発見』
ピエロ・デラ・フランチェスカウルビーノ公モンテフェルトロの聖母子と聖人の祭壇画』


9.プラド美術館(スペイン・マドリッド)
もともとはスペイン王室のコレクションを展示する王立美術館として開館した。設計はファン・デ・ビリャヌエバ。スペイン新古典主義建築とされている。1868年にブルボン王朝が追放されて、スペインが共和制となったので美術館も名前を国立プラド美術館になった。王室がその財力によって集めたので大変良質なコレクションが揃っている。ココは絶対に見ておかなければならない美術館である。スペインの宮廷画家であったベラスケスやゴヤの名作をここでしっかり抑えることは当然なのだが、以外にもイタリア絵画もいいものがある。
【主な収蔵作品】
ディアゴ・ベラスケス『ラス・メニーナス(女官たち)』(1656年)これも絶対に見たことあるはず。
ディエゴ・ベラスケスブレダの開城』(1635年)
ディエゴ・ベラスケスマルガリータ王女』(1660年)
フランシス・デ・ゴヤ『カルロス4世の家族』(1800−1801年)
フランシス・デ・ゴヤ『裸のマハ』これはこっそり描きました。(1797−1800年)
フランシス・デ・ゴヤ『着衣のマハ』(1797−1803年)
フランシス・デ・ゴヤマドリード、1808年5月3日』
フランシス・デ・ゴヤ『黒い絵』シリーズ(1820年−23年)これを食堂に飾るという気持ちがしれませんが。
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ『無原罪のお宿り』(1678年頃)ムリーリョはゴヤとベラスケスとともにプラド美術館に像があるほどのスペインバロック期を代表する画家です。
ヒエロニスム・ボス『快楽の園』(1503−04年)フェリペ2世のお気に入りでした。シュールです。なかなかのセンス!?
ラファエロ・サンティ『羊を連れた聖家族』
フラ・アンジェリコ『受胎告知』
ピーテル・パウルルーベンス『三美神』


10.ウィーン美術史美術館(オーストリア・ウィーン)
とにかく、びっくりするほどでかいです。大階段がでかくて自分が小人になったような錯覚をしてしまいます。ハプスブルグ家すげー。ちなみに、美術史美術館の前にあるマリア・テレジア広場をはさんで向かいには、まったく同じ建物の自然史博物館があります。こちらは、マリア・テレジアの夫であるフランツ一世のコレクションが集められています。行ってないけどね。美術館がでかすぎて時間切れでした。美術史美術館は1881年にハプスブルグ家のコレクションを元に開館した。建築はゴットフリート・ゼンパーとカール・ハゼナウアーによるもの。新古典主義的建造物。コレクションの中でも圧巻なのは、ピーテル・ブリューゲル(父)。見ごたえあります。ここははずせません。あとはルーベンスですね。
【主な収蔵作品】
ピーテル・ブリューゲルバベルの塔』(1563年)これは見ておかないと!
ピーテル・ブリューゲル『雪の中の狩人』(1565年)
ピーテル・ブリューゲル『農民の結婚式』(1568年)
ラファエロ・サンティ『草原の聖母』(1506年)
ディエゴ・ベラスケス『青いドレスのマルガリータ王女』(1659年)
ルーカス・クラナッハ『ホロフェルネスの首を持つユディット』
ヨハネス・フェルメール『絵画芸術』(1667年)本物はここにあります。
ピーテル・パウルルーベンス『毛皮をまとったエレーヌ・フールマン』(1638年)